女優・酒井若菜さんの処女小説「こぼれる」の積読がこのほど解消されたのでレビューを書きました。
買ったのは出版直後、読んだのは4日前ですから半年以上も積みっぱなしになってた訳ですね。
メディアマーカーとアマゾンにレビューを載せたのですがこちらでも掲載します。
これからも感想を書いたらメディアマーカー・アマゾン・ブログでレビュー載せようと思います。
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蛇足感が惜しい! ★★★★☆
アイドルとしてのデビュー時から応援しているので購入した。
正直、タレントの小説家デビュー第一弾ということで小説としてのデキには期待していなかった。
しかしなかなか予想外に事によく書けている。
不倫をテーマとしたありきたりな恋愛小説と思って読み進めていくと、おそらく誰もが予想しなかったであろう事態に物語は急展開する。
そしてひとつの出来事を複数の主人公の視点から見ていくという手法で、関わったすべての人たちの再生が並列的に描かれていく。
この小説のテーマは恋愛ではなく、むしろこのそれぞれの再生の方にある。
だからこそ序章と終章にルービックキューブの話が出てくるのだ。
あとがきでもやはりこの多面性こそが創作上の絶対条件であったと述べている。
処女作で相当な難産だったようだが予想外に凝った構成も文学作品としての質も評価できる。
ただ、惜しかったのは終章の蛇足感だ。
余韻だけを残して読者にゆだねるべきだったのではないかと思える。
最後の最後の蛇足感がマイナスで☆は4つ。

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